「遊ぶと働くの未来」開発室チーフ
35歳・NPO理事
「自分にはやりたいことがないのか?」とずっと問い続けてきました。
labの活動で自分の核心に触れていけば、
その先には自分に必要な展開が待っていると信じています。
2017年から、れんげ舎メンバーとして活動しており、生き方開発labは立ち上げから参加しています。
自分の思いとつながった場をつくることは、面白く楽しい、変わらないと思っていた日常を変えていく力強さを持っていることをれんげ舎の活動を通して感じてきました。このパワフルさをもっと直接生き方に結びつけて取り組みたい。まず自分がそう感じたので仲間と一緒にlabを立ち上げることにしました。
身体を動かすのが好きで中高では部活動に打ち込み、大学では興味があったボランティア活動に参加、卒業後はその縁で仕事にも就いて、10年間打ち込んできました。 部活も活動も仕事も、その時々のやりたいことで充実感はありました。
一方で、内心では得体の知れない焦りも積み重なっていました。それは目の前のことに打ち込むことで何かを誤魔化し、他人からは文句をいわれないように武装しているような感覚です。
やりたいことをやっていて運にも恵まれている、でも確かに感じてしまっているこの感覚をどうにかしないといけないと考えていました。
labの開発室で他メンバーと一緒に、私たちにとって「遊ぶと働く」の新しい形を開発するベく、研究開発に取り組んでいます。 lab立ち上げ前から「働く」「遊ぶ」は気になるテーマでした。でも散発的に勉強したり考えたりするだけで核心を掴めたと感じることはなかったです。
だから、labで生き方に共通するテーマとして「遊ぶと働く」に関する文献を読みこみlabメンバーと意見を交わすという場を積み重ねていくと自分のことがわかってくることが面白いと感じています。
例えば、労働に対する考え方の歴史を紐解くことで、私がいかに仕事を通した自己実現にとらわれていたかということがわかったり、余暇と遊びが軽視されてきた経緯を知ることで、遊びの可能性を感じたりしています。
一人では挫折したり深めきれないことも同じ志や好奇心を持った人たちと一緒に取り組めば新たな展開がある、生き方こそ研究開発の対象にぴったりで、その面白さを感じています。
これまでの人生で「自分にはやりたいことがないのか?」を問い続けていました。でも今は「自分に嘘をついていないか?」を問うことが大事だと感じています。 labの活動を通じて自分の核心に触れていけば、その先には自分に必要な展開が待っていると信じています。