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参加者ではなく主催者になるべき3つの理由

イベントの「参加者」と「主催者」なら、圧倒的に参加者の方が多いですよね。でも、圧倒的に楽しいのは主催者の方です。この記事では、たくさんのイベントやコミュニティをつくってきた筆者が、主催者の方が楽しい3つの理由を紹介します。

執筆者:長田英史(NPO法人れんげ舎 代表)

なぜ「参加者」を選んでしまうのか?

イベントを主催した経験はありますか?

「仕事でお客様向けのイベントを主催した」
「地域のお祭りの要員として駆り出された」

こんなケースだと、主催する喜びを感じにくかったり、逆に苦痛に感じたりしがちです。「参加するだけの方が気楽でいい」という人が溢れているのは、主催しているようで誰かに利用されてやらされている主催者が多いからでしょう。それは本当の「主催者としての経験」とはいえません。でも、日本社会でふつうに暮らしていると「自分発で主催する経験」なんてなかなかできません。

理由1:オリジナルの場をつくれる

主催者なら、自分の理想の場をつくれます。

他人の主催するイベントに参加することでは満たされなかった欲求や期待、きっとたくさんあるはず。それを自分で形にすることができます。自分の好きなテーマ、好きなスタイルで、あなたの場をつくる──こんな楽しそうなこと、なかなかなくないですか?

誰かのつくった場に合わせるのではなく、自分に合う場を自分でつくる。参加者より主催者の方が楽しいのは、当たり前のことなのです。

理由2:共感してくれる人と出会える

あなたが主催するイベントには、あなたの価値観や世界観が色濃く反映されます。そこに共感して参加してくる人たちは、あなたの価値観を共有する仲間です。

「◯◯が好き!」
「◯◯を変えたい!」
「◯◯について話したい!」

「◯◯」の部分は、テーマやコンテンツです。そうしたテーマやコンテンツに関心のある人が集まるだけでも楽しいわけですが、それだけじゃないんです。

おもしろいもので、場というのは、主催者の内面を反映します。

・意識的に考えて、表現をして伝える
・意識せずとも、溢れ出すように伝わる

前者は、意識的なレベルの話であり、場をつくる際の工夫によって伝わります。後者は、非言語・身体のレベルであり、あなたの願いや言葉にならない思いが、同じ場に身を置くことで伝わります。かけがえのない出会いがあり、つながりができるのは、そのためです。

理由3:ひとつのイベントはひとつの物語

イベント主催は、準備から後片付けまで、全てがひとつの物語です。物語の主人公はあなた。ドラマを楽しむことができるのも、主催者の特権です。

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イベントには、構想→準備→当日→ふりかえりの4つのphaseがあります。参加者の立場では当日だけ。それは主催者としての経験の1割にも満たないでしょう。準備期間に起こったあんなことこんなこと、感じたり気づいたりしたこと、仲間と一緒にみた景色──イベントを主催するということは、一本の映画を観ることと同じです。そこには大袈裟でなく、あなた自身のドラマがあり、人生があります。主催者とは、主人公として生きることにつながります。

締めくくり:
イベントは、単なる一時の場所ではありません。それは新しい価値や繋がり、そして自分自身の成長の場ともなるのです。あなたも、一度は主催者としての経験を。その先に広がる新しい世界を感じてみてはいかがでしょうか?

まとめ:あなたも主催者になれる

イベントは、そこだけで終わるものではありません。イベントを足がかりに、明日をもっとおもしろく、生活をもっと自分らしく変えていくことだってできます。

イベントのような非日常的な場を「祝祭空間」と呼びます。別にお祭りじゃなくても、イベントにはお祭り的なエネルギーが宿ります。イベントは最高に楽しくても、終わってしまえば祭りの後……変わらない日常に戻るしかないのでしょうか?

イベントを1本終えると、自分のなかに大量のインプットがあることに気づくでしょう。その経験を足がかりに、次の場を構想することができます。

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もちろん、毎日イベントを開催するのは大変ですが、祝祭空間を日常につなげていくためのテクニックがあります。次の記事で紹介していきます。

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