「特別な日」の魅力を日常に持ち込む方法〜イベントで日常を変えるには?
「特別な日」であるイベントが、どんなに楽しく充実していても、「なんでもない日」である日常生活がそのままじゃ、つまらないですよね。苦しい日常を送っている人にとっては、その落差は時としてとてもきつく感じられます。
VAUM(バウム)は、「特別な日を楽しむ」のではなく、「日常を魅力的に変える」ことを目指しています。どのようにすれば、イベントの特別な感覚を日常に取り込むことができるのでしょうか?この記事では、その魅力的な方法を紹介します。
執筆者:長田英史(NPO法人れんげ舎 代表)
まず日常という枠組みが壊れる
イベントに力があるのは、その「特別感」と「高いエネルギー」です。変わらない日常に風穴を空ける強い力を持っています。
なぜ、高いエネルギーを充填できるかというと、イベントに向けて時間をかけて準備を積み上げていくことができるからです。イベントが1日おきにあったら、準備期間はわずか1日。エネルギーが溜まる間がありません。でも、2ヶ月間かけて準備すれば、2ヶ月分のエネルギーを注ぎ混むことが出来ます。
当日、そのエネルギーが炸裂すると、日常に風穴が開きます。「現実なんて、こんなもの」という枠が壊れるのです。それは、思わず笑い出してしまうようなエキサイティングな体験になるはずです。
元に戻ろうとする日常の力に向き合う
ただ、日常生活に痛快な風穴が開いても、放置すると穴はみるみる塞がっていきます。日常生活には、たとえ変化があっても、常に元に戻ろうとする力が働いているからです。素晴らしい映画を観て、感化されて映画館を出ても、外を歩いたり、一晩眠って仕事に出かけたりすると、だんだんその体験の鮮烈さを忘れてしまうのと同じです。
だから、イベントを開いて「すごい!人生変わったかも!」と感じても、ただ時間が経過すると、その体験は次第に陳腐化して遠くなります。それは、イベントの力が弱さではなく、日常生活に元に戻る力の表れです。
「特別な日」を要素分解してみよう
さて、それでは、どうすればイベントと日常をつなげることができるのでしょうか?
ひとつは、もう一度イベントを開くこと。そして、二度、三度と場を重なることです。イベントの場に繰り返し触れられれば、しぼんでいた気持ちにも元気が戻ります。この方法の問題点は、準備に追われてしまうことです。十分は準備期間をかけてエネルギーを充てんすることが、だんだん苦しくなります。
もうひとつは、イベントを要素分解し、そのなかで「これ!」という要素を日常に持ち帰るよう工夫すること。イベントを特別な日として成立させるためには、準備期間だけでなく、会場や集まる人の規模、時間の長さなども関係しています。
例えば「大勢で2泊3日のキャンプをする」というイベントの場合、毎月それを開催するのはちょっと大変ですが、要素分解をすると別の見方ができます。
【2泊3日の大規模キャンプ、充実感につながった要素】
・野外に出る気持ちよさ
・焚き火の心地よさ
・ゆったりと話ができる豊かさ
・大勢でつくって食べる楽しさ
こんな風に要素分解をして、「大勢でつくって食べる楽しさ」が特に大きかったとします。そこで、さらにそれを要素分解してみます。
【「大勢でつくって食べる楽しさ」の構成要素】
・外食ではなく、みんなでつくる
・全体が大勢でも、1テーブルには7〜8人まで
・家族以外の人と食事する
・テレビなど会話を邪魔するものがない
・時間を気にせず話せる
だいぶ印象が変わりますよね。
「2泊3日の大規模キャンプ」をそのまま日常化できない場合でも、「家族でない人と集まって、作って食べて語る夜」なら、「月1回」くらいは余裕ですし、「毎週金曜夜」みたいにもできます。さらに進めて、「共同でキッチン付き物件を借りて事業化する」みたいな展開もあり得ます。日常化の度合いは、自分で自由に決められます。
「なんでもない日」をアップデートする
イベントのような「特別な日」をつかって、「なんでもない日」をアップデートする方法、いかがでしたか?
VAUMの第1期では、このような取り組みのきっかけとなる「1人1イベント」を開催し、新しい日常への道を開きます。さあ、一緒に新しい日常を創りましょう。今すぐVAUMに参加し、あなたの生活をアップデートしましょう!
10/11(水)にはVAUM開催直前プレイベント『日常を変えるイベントの作り方&VAUM説明会』も開催します!ぜひお気軽にご参加ください!